Vestas V236のブレードが試験場に到着

  • VestasのV236-15.0MWプロトタイプのブレードがデンマークの雄照りルド国立試験センターに到着し、試作機への据付けが間もなく始まる。
  • V236のブレ―ドは2023年後半からデンマークとイタリアの工場で量産される予定。
  • 2024年のデンマーク沖のFrederikshavn洋上風力発電所での初号機の納入を皮切りに、ヨーロッパや米国での複数プロジェクトへの納入が予定されている。

先日から実証機の据付けが始まり、その製作の過程がVestasのHPでも公開されているV236 15.0MWタービンですが、ついにブレードも試験場に到着し組み立てを待っているとのこと。
記事の中で紹介されているプロジェクトの他にも、韓国での浮体式プロジェクトへの採用も決定されており、導入数が今後どんどん増えていくことが予想されます。

日本国内のプロジェクトではまだV236の採用はありませんが、まもなく開始見込みのRound2公募ではこのV236は採用されるのか注目です。

以下は筆者による私訳です。
Vestas V236-15.0 MWプロトタイプ洋上風力タービンのブレード一式がデンマークのオステリルド国立試験センターに到着し、今後据付け予定だ。
ブレードセットは12月18日にハンストホルム港に到着し、その後試験場に輸送された。
プロトタイプ用の115.5mのブレードは、デンマークのナクスコフにあるVestasのブレード工場で生産されている。
また、ブレードの量産は、2023年後半からはナクスコフ工場で、2023年第3四半期からはイタリアのタラントにあるVestasのブレード工場で行われる予定だ。
「大型ブレードの輸送は複雑な作業であり、すべてのブレードが安全かつ予定通りに現場に到着したことは、関係者全員にとって非常に誇らしい。ブレードを設置し、タービンが初めて回転するのを見るのを楽しみにしている。」とVestasの輸送責任者であるCharlotte Feldvossは話す。
Vestasによると、V236-15.0 MWプロトタイプの据付は順調に進んでおり、現在すべてのタワー、ナセル、ハブが既に設置されている。3枚のブレードを取り付ければ、タービンは最初の発電を開始する準備が整う。
この試作機は高さ280m、年間発電量80GWhで、今年中に設置されれば世界で最も高く、最も強力な風力タービンとなる予定だ。
掃海面積は43,000m2超で、1基のV236-15.0MWは20,000世帯以上の電力を賄うことができる。
昨年7月には、EnBW社が900MW規模のドイツ北海He DreihtプロジェクトにV236タービンを使用することを決定し、その数ヵ月後には、Equinor社とbp社が2.1GW規模のニューヨークEmpire Wind 1とEmpire Wind 2プロジェクトでVestasを優先タービンサプライヤーとして指名している。
このモデルは、米国ニュージャージー州沖Atlantic Shoresプロジェクト、スコットランド沖Inch Cape洋上風力発電所、ポーランド沖Baltic Power洋上風力発電所でも採用が予定されている。
2024年には、デンマーク沖Frederikshavn洋上風力発電所で初号機が運転される予定だ。

引用元:https://www.offshorewind.biz/2022/12/22/vestas-v236-15-0-mw-blades-reach-final-destination-photos/

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