サウジアラビア公共投資ファンド(PIF) スカイボーン・リニューアブルズの株式を取得

  • サウジアラビアの政府系ファンドであるPIFがドイツの洋上風力開発・運営事業者のスカイボーン・リニューアブルズの株式の約10%を取得した。
  • スカイボーン・リニューアブルズは台湾や欧州で7GW以上のプロジェクト開発実績を持ち、30GW超の開発中プロジェクトを抱えている。
  • 今年10月にはアブダビの投資ファンドであるMubadalaもスカイボーン・リニューアブルズの株式取得を発表している。

今年9月に米国系インフラファンドGIPによるwpd AGからの洋上風力開発部門であるwpd offshoreの買収で設立されたスカイボーン・リニューアブルズですが、10月のアブダビのMubadalaによる資本参画に続きサウジアラビアの政府系ファンドも資本参画をするとのこと。
石油メジャーによる洋上風力開発事業は盛んですが、産油国による洋上風力開発への参入も激化していきそうです。

以下は筆者による私訳です。
サウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)は、ドイツの洋上風力発電開発・運営会社であるスカイボーン・リニューアブルズの株式を最大9.5%取得した。
同ファンドは、この投資は持続可能なリターンを達成するという目標に沿ったものであり、またエネルギー転換の世界的な加速の一端を担うことができるようになると述べている。
この株式取得に関する投資額は非公表となっている。
スカイボーンの前身は、ドイツの再生可能エネルギー開発企業wpd AGの洋上風力発電事業(wpd offshore)で、今年初めに米国系ファンドであるGlobal Infrastructure Partners(GIP)に買収されている。
ドイツ ブレーメンを拠点とするスカイボーンは、これまでに7GW以上の洋上風力発電プロジェクトを開発し、現在ドイツ、フランス、台湾で稼働中および建設中のプロジェクトを抱えている。
欧州とアジア太平洋地域の15以上の市場で事業を展開する同社は、様々な開発段階で30GWを超える洋上風力発電プロジェクトを保有している。
今年10月には、アブダビの投資ファンドであるMubadalaがスカイボーンの株式を取得しているが、この投資の詳細も明らかにされていない。
PIFの副総裁で国際投資部門の責任者であるTurqi Alnowaiserは、「この投資機会は、現在太陽光発電、発電、電気自動車、洋上風力エネルギーを含む我々の低炭素分野への投資ポートフォリオを拡大するという目標達成をより一層推進するものだ」と話す。
PIFは、2030年までにサウジアラビアにおける再生可能エネルギーの70%を開発することを掲げている。
同社はサウジアラビアのACWA Powerの大株主であり、同国で1.5GW規模のSudairと2GW規模のAl Shuaibahという太陽光発電プロジェクトにも参画している。

引用元:https://renewablesnow.com/news/saudi-arabias-pif-buys-into-german-offshore-wind-developer-skyborn-808004/>

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